麻布台ビューティーセルクリニックは、日本専門医機構 形成外科専門医の資格をもつ医師のみが在籍しています。
皮膚科・形成外科の保険診療も行っており、形成外科・皮膚科的な診療を保険で行うこともできます。
※保険適応は医師の判断によります
ご自分の症状が、保険診療・自由診療のどちらに適しているかわからないという方は、まず一度ご相談ください。
皮膚科
皮膚科では、皮膚や爪、毛髪などの皮膚にできる病気や疾患(かぶれ、じんましん、アトピー性皮膚炎、ニキビ(尋常性ざ瘡)など)を治療します。
形成外科
形成外科では、傷跡をきれいに治したり、先天的な異常あるいは老化など年齢的なものも含めて、主に体表の変形や欠損を外科的に治療します。
主な対応疾患
ほくろ/いぼ/粉瘤/感染性粉瘤/脂肪種/血管腫/神経線維腫/腋臭症/耳垂裂/眼瞼下垂/肥厚性瘢痕/ケロイド/外傷(ケガ)/熱傷(ヤケド)/ばね指/ガングリオン/ひょう疽/陥入爪/トゲ、異物(手掌・足底)/先天性疾患/耳瘻孔/副耳/耳介良性腫瘍/舌小帯短縮症など
切り傷
切り傷とは、鋭いもので皮膚が切れた状態のケガです。紙で指を切ったような軽いものから、包丁やガラスで深く切ったものまでさまざまです。深い切り傷では、筋肉・腱・神経・血管が損傷することもあります。
切り傷(ケガ)の処置
出血している場合は、清潔なガーゼや布で強く押さえて止血します。小さな傷なら数分で止まります。出血が激しい場合や10分以上止まらない場合、縫合が必要な傷かどうか不安な場合は、ご相談ください。
クリニックでの処置・治療
まずは、傷の深さ、幅、出血量、汚れの有無を確認し、神経や腱、血管の損傷がないかをチェックします。傷が深い・開いている場合は縫合、小さく浅い切り傷には医療用接着剤やテープで固定します。必要に応じて抗生物質の内服が処方されることもあります。
皮膚炎
皮膚炎とはとは、皮膚に炎症が起こる状態の総称です。医学的には「皮膚の炎症性疾患」を意味し、赤み、かゆみ、腫れ、水ぶくれ、かさぶた、乾燥などの症状が現れます。
主な皮膚炎の種類
接触皮膚炎/アトピー性皮膚炎/脂漏性皮膚炎/湿疹/日光皮膚炎(紫外線皮膚炎)
皮膚炎の治療法
外用薬(ステロイド軟膏や保湿剤、抗ヒスタミン薬など)、内服薬(抗アレルギー薬、ステロイド、免疫抑制剤など)、スキンケアの見直し、紫外線対策、生活改善、アレルゲン回避、ストレス管理、睡眠改善などがあります。
できもの
できものとは、皮膚に現れる異常なふくらみや隆起、もしくは通常とは異なる状態のことを指します。医学的には「腫瘤」「結節」「腫瘍」「しこり」などの言葉で表されることもあります。代表的なものには、脂肪腫、粉瘤(アテローム)、悪性黒色腫(メラノーマ)、ヘルペス、水いぼ、伝染性軟属腫などがあります。
以下のような場合は受診を推奨します。
- 急に大きくなった
- 色が黒く、形がいびつ
- 出血やかさぶたが繰り返す
- かゆみ・痛み・熱感がある
- 数週間経っても治らない
皮膚のできものは一見すると無害そうでも、まれにがんなどの重大な病気が隠れていることがあります。気になる場合は、自己判断せずにお気軽にご相談ください。
ニキビ・ニキビ跡
ニキビは、皮脂腺の過剰な分泌と毛穴の詰まりによって、アクネ菌などの細菌が繁殖し、炎症を起こすことで発生します。ニキビ跡とは、ニキビが治った後に残る「皮膚の変化」で、以下のタイプに分かれます。
ニキビの種類
紫ニキビ/白ニキビ/黒ニキビ/赤ニキビ/黄ニキビ
ニキビの治療法
外用薬、内服薬、ピーリング、光治療、レーザー治療
ニキビ跡の種類
色素沈着/クレーター(陥没)/肥厚性瘢痕(赤く盛り上がるタイプの傷跡)/ケロイドなどがあります。
ニキビ跡の治療法
外用薬、ピーリング、イオン導入、光治療、フラクショナルレーザー、ダーマペン、マイクロニードルRF、ステロイド注射、レーザー治療
足のトラブル
巻き爪は、爪の両端が内側に丸く巻き込むように変形している状態です。特に足の親指によく見られます。
陥入爪は、巻き爪の進行や爪の切り方が原因で、爪の端が皮膚に刺さり、炎症や化膿を起こす状態です。巻き爪と比べて痛みや腫れが強く、皮膚トラブルを伴うことが多いです。
巻き爪、陥入爪の治療法
軽度の場合は、深爪を避け、爪はまっすぐに切る等の爪のケアや食い込みを緩和するよう、皮膚を外に引っ張るようにテープで固定する方法で対処します。
クリニックでの処置・治療
再発防止のため、爪母(爪を作る部分)を薬剤で焼灼して、爪が生えてこないようにする「フェノール法」や、形状記憶合金などで、巻いた爪を引き上げて平らに戻す「ワイヤー矯正」等があります。
陥入爪で再発を繰り返す場合に、爪の一部や爪母を手術で除去する場合もあります。
やけど
やけど(熱傷)は、熱や化学物質、電気、放射線などによって皮膚や体組織が損傷を受けた状態です。やけどは主に以下の3段階に分けられます。
やけどの応急処置
やけどをしたらすぐに冷たい流水(15~20℃)で患部を冷やしてください。衣類が皮膚に張り付いていない場合は衣類をそっと脱がします。衣服が張り付いている場合は無理に剥がさず、そのまま医療機関を受診してください。
以下の場合は必ず受診してください。
- 化学薬品・電気によるやけど
- 顔・手・性器・関節・広範囲のやけど
- 深そうなやけど(白っぽい・痛くない)
- 乳児・高齢者のやけど
やってはいけないこと
傷をこする/水ぶくれがある場合は潰さない(感染リスクがあるため)/氷を直接当てる/歯磨き粉やバターを塗る(感染の原因)
ケロイド
ケロイドとは、傷が治る過程で過剰にコラーゲンが生成され、元の傷を超えて皮膚が盛り上がる異常な瘢痕(はんこん)です。傷、手術跡、ピアス、ニキビ、火傷、虫刺されなどがきっかけとなることがあります。特に、体質や遺伝的要因が強く関係しており、家族歴がある人にできやすい傾向があります。
胸、肩、背中、耳たぶ、顎など、皮膚の張力が強い部位に多く見られます。
ケロイドの治療法
ケロイドは自然に治ることがほとんどないため、医師による治療が基本です。クリニックでは、ステロイド注射(ケナコルトなど)やレーザー治療、外用薬の他に、大きなケロイドの場合には切除手術をする場合もあります。